屋台車輪の製作依頼。

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屋台車輪の製作依頼。
 (屋根裏に乾燥中の屋台車輪の甑)

 池新田地区より屋台車輪の製作依頼があり、その打ち合わせをしました。
今回で自分達が池新田の屋台小屋に見に行ったのを含めると5度目です。
人を変えての材料と工場の見学と、色々な質問などを、お聞きしました。
どの地区でも、車輪のトラブルが多いようで、慎重にならざるを得ないようです。
そのため、数社に話を聞き、車輪トラブルの理由を合理的に説明出来て、
それを避ける手段を考え、材料管理をしている、この工房に決めたようです。
その中で、車輪の皿状の反りの話が出ましたが、車大工が皿状になるように
作るのかとの質問が有りましたが、そんな難しい事が出来れば大工でなく
東大に行っていると答えると、みんなに笑われました。それは、焼嵌めの水が
足りないから起きてしまう事を、船の船首の曲面作りを例に上げ説明し納得
してもらえました。この探求心は良い物を作ってもらうのにも必要だと思いました。
契約書下書きに車輪本体は10年の瑕疵責任を付けるよう書かれていましたが、
良く考えれば当然の事かもしれません。屋根裏の甑は製材して10年経っている物を
買って来て有りますが、来夏過ぎてから、作り始めたいと伝えました。何を作るにも、
材料の乾燥が基本で、ケヤキの材料管理には写真のような水分計は欠かせない物です。
乾燥した材料に、正しい焼嵌めをすれば、輪金は簡単には、外れる事はないので、
車輪トラブルにお悩みの地区の方は、ご相談下さい。





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