2017年08月07日20:37



芯棒の穴あけ用に作った丸カンナ、これが無ければ正確な穴は空けれません。
今回の車輪作りの一番の問題は、玉の芯棒を受ける釜金の無い事でした。
手持ちの球は、乾燥の最後の段階で穴の内部から少しだけ、芯割れをしてしまい、
釜金を入れる物には、使えるのですが、釜金を使わない、このタイプの車輪には
使えず、急きょ、数倍の単価の、芯去りの乾燥材を探す事になりました。
芯棒の穴も、昔と同じ、手作業でやるしかなく、特別長い丸カンナ作りから始め、
グリス溜まりも何とか工夫して出来ました。人間、本当に困って、考えると何とか、
工夫を考えつくものです。強い車輪を作るには、ホズの長さや入れ込みの硬さを考え
後光の長さ調整、輪金の詰め具合など、良く考えると難しい物です。
また、作業途中にある自治会から、他社の作った屋台車輪の点検を依頼され、
見に行ったのですが、締め付けが、それ程強くないのに、輪板の表側が剥れる様に
ひび割れ、車輪がお皿の様に反っていたのを、見ました。輪金が締まっていたので、
まだ大丈夫だと思いますが、焼嵌めが車輪の寿命を左右するのは、事実です。
少し考えると分かるのですが、皿状になると言う事は、締める力が外に逃げてしまい、
輪金もより外れ易い勾配に近づくと言う事だと思います。元々大工が平らな所で
削り合わせて作った物なので、平らな台の上で修正し直し、プールで急冷すれば、
大工の作ろうとした、元の形になり、強くて輪金も外れにくい物となるはずです。
普通、100年は使えると思うので、車輪のトラブルが心配な方はご相談下さい。
屋台の車輪を作り終えて。
カテゴリー │屋台作り
芯棒の穴あけ用に作った丸カンナ、これが無ければ正確な穴は空けれません。
今回の車輪作りの一番の問題は、玉の芯棒を受ける釜金の無い事でした。
手持ちの球は、乾燥の最後の段階で穴の内部から少しだけ、芯割れをしてしまい、
釜金を入れる物には、使えるのですが、釜金を使わない、このタイプの車輪には
使えず、急きょ、数倍の単価の、芯去りの乾燥材を探す事になりました。
芯棒の穴も、昔と同じ、手作業でやるしかなく、特別長い丸カンナ作りから始め、
グリス溜まりも何とか工夫して出来ました。人間、本当に困って、考えると何とか、
工夫を考えつくものです。強い車輪を作るには、ホズの長さや入れ込みの硬さを考え
後光の長さ調整、輪金の詰め具合など、良く考えると難しい物です。
また、作業途中にある自治会から、他社の作った屋台車輪の点検を依頼され、
見に行ったのですが、締め付けが、それ程強くないのに、輪板の表側が剥れる様に
ひび割れ、車輪がお皿の様に反っていたのを、見ました。輪金が締まっていたので、
まだ大丈夫だと思いますが、焼嵌めが車輪の寿命を左右するのは、事実です。
少し考えると分かるのですが、皿状になると言う事は、締める力が外に逃げてしまい、
輪金もより外れ易い勾配に近づくと言う事だと思います。元々大工が平らな所で
削り合わせて作った物なので、平らな台の上で修正し直し、プールで急冷すれば、
大工の作ろうとした、元の形になり、強くて輪金も外れにくい物となるはずです。
普通、100年は使えると思うので、車輪のトラブルが心配な方はご相談下さい。