伝統工法で屋台を作る理由。

アッシー

2022年11月21日 20:04

 
 

    伝統工法の2手先斗組(ケヤキ拭き漆仕上げ)
  
  
   最初の屋台を頼まれたのは、10年程前の事です。頼まれた以上は、恥ずかしくない物を,作りたいと思い、
 全国的に有名な屋台は、どんなふうに、作ってあるのか、見に行きました。幸い、この近回りには、まず、滋賀県の長浜、
 岐阜の高山、愛知県の犬山、半田、足助、などが有り、豪華絢爛、過ぎて、圧倒されましたが、ただ、感心するだけでは、
 見に来た意味がないので、なぜ、斗組がこんなに綺麗か?半田と足助の山車は、背が高く、神社の境内の、砂利道から、
 出すのに、わざと、山車を揺すって、その反動を利用して、出していたので、やはり、揺れ動く2輪屋台でも、日本古来の
 伝統工法の貫工法を使えば、木を傷めず、半田や足助のように、200年くらいは、持つだろうと思いました。
 木造住宅も、斜めに筋交いを入れ金物で固める工法が、今ではほとんどですが、まだ、材料と手間が掛かる、貫工法で
 作っている人が有り、その方が、地震が来て傾いても修正が出来やすいそうです。また、金物で固定すると破損個所が多く
 出やすいと言う話ですが、何しろ、そうするには、お金に余裕が欲しいと聞きます。
 
 

 
  

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