寿命が短すぎる屋台の原因。 その2
下の写真は、虹梁と柱の仕口を伝統工法で作ったものです。一般住宅建築では、通し柱に梁を差す
場合は、今では梁に縦ホゾを付けボルトを引く簡単な作りにしますが、屋台作りに、これを使うと
ボルトのサビ、ナットの緩みで、寿命が短い、揺れが多い屋台になってしまいます。伝統工法は手間の
掛かるものですが、単価の高い屋台なので、作ってもらう方が、その事を知って欲しいと思います。
次は、揺れを防ぐための、中屋台の構造ですが、鉄のブレスは取り付け部分に、強い負担が掛かり
過ぎて木の柱を痛める割には、鉄骨建築用に作られた物なので、効果が少ないようです。それより、
古い木造住宅や歴史有る祭りの屋台(山車)に、使われて来た、貫工法の方が、効果が有り軽量化
出来るので使って欲しいものです。
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